2015年12月16日

【映画鑑賞記】「スギハラチウネ 杉原千畝」

戦後70年という年に合わせて製作されたはずのこの映画。気になる人物の気になる時代の生きざまを描いた映画だったので、観に行きました。
数年に渡ってあちこちで勃発していた戦争の総称としてまとめられている第二次世界大戦。そのどの時期に、日本の通過査証が発給されていたのか等、今回初めて知ったことも多く、また、あの戦争が世界の各地で数年に渡って起こっていたことなのだということを今更ながら自覚できた映画でした。と同時に、欧州の国という境界と民族という区別の仕方が生み出す複雑な感情、それ故の単純ではない相互関係は、平時であれば、興味深く接することができるけれど、有事の際は、いかんともしがたい負のエネルギーになってしまうしかなかったのだな、とも思いました。

人として生きるためにはどうしても所属が問われます。その究極が「どこの国」に属しているのかであり、いかなる信仰を有するのか、です。このような、人間社会の一種の基盤について、あるがままに受け入れられず、複雑怪奇にしてしまったときに戦が起こるのだと思います。何か疑問を投げかけて、解決の糸口さへ見つからないような事柄は、みなが、それぞれの立場で穏やに受け入れて、人という生物としての寿命を全うできるような世の中になってほしいです。

posted by みほこ at 22:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画・演劇・音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする