2016年05月12日

河出書房新社130周年記念企画「池澤夏樹=個人編集 日本文学全集」連続講義 作家と楽しむ古典 第3回『日本霊異記/発心集』@ジュンク堂

4月に開催された町田康さんによる『宇治拾遺物語』が猛烈に楽しかったので、直後に申し込み。当日は、少し遅刻してしまったので、おそらく肝心なお話があったであろう冒頭を聞くことができなかったのが残念な回でした。

今回の講師は、伊藤比呂美氏。私、この全集を買い求めて初めてお名前を認識した詩人さんでした。
そして、どうでもよいことではあるのだけれど、気になったことが一つ。町田康氏のときも感じたこと。宣伝材料に使用されている写真からちょっと時が経ちすぎていませんかね?お二人とも、お写真とは違う人に感じたのは、私だけ?でも、お二人ともいい感じに齢を重ねられているようにお見受けしました。

伊藤氏も、新現代語訳元本として使用していたのは、小学館の「新編日本古典文学全集」。新訳作業に心を砕かれたのは海外で日本文学を研究している人たちでもわかるような文章にすることだった、とのこと。日本霊異記は仏教説話集であったことから、言葉というものが、呪術に近いものであったのではないかと感じておられ、原文は漢文、でも、その漢文はかなりブロークン漢文である、と判断できる、と語っておられたのが印象的でした。

日本霊異記をまとめたのは、僧景戒。発心集は、鴨長明がまとめた仏教説話。いずれも、新訳を手掛けている間に、景戒さん、長明さん、と「さん」付けで呼びたくなってしまったんですよね、とおっしゃっておりまして、実際に、お話しなさっている最中、ずっと、この編者たちのことは、「さん」付けされておりました。

なんとも濃厚で、熱い人でした。




posted by みほこ at 22:07| Comment(0) | TrackBack(0) | ひとり言 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする