2016年10月22日

河出書房新社130周年記念企画「池澤夏樹=個人編集 日本文学全集」連続講義 作家と楽しむ古典 第8回『曽根崎心中』@ジュンク堂

夏の間は日程的に参加がかなわなかった講演会。近松門左衛門のあまりにも有名な、人形浄瑠璃『曽根崎心中』の現代語訳を手がけられたいとうせいこうさんのお話。今回は発売翌日の開催で、いったい何人の人がこの作品に目を通して参加しているのだろう、と思いつつ参加。古典作品を自力で読むのは骨がぼきぼきおれるため、現代語訳で読みやすくなっているとは言え、どうしても誰かに誘導してもらわないと読み始められない軟弱者故、このシリーズ企画はとてもありがたい存在です。

お話は、いとうせいこうさんと人形浄瑠璃の出会いから。そのまま、人形浄瑠璃の粋(上方では粋すい)について。ドツボにはまるは、浄瑠璃用語で粋との関係。音を担当する三味線とブルース。太夫とラッパーに通ずること。
座付き作家近松門左衛門の凄さ、独自性が見て取れる変拍子。それを初見で演じることができたであろう、江戸時代の三業(人形遣い、義太夫、三味線)の凄さ。
現代語訳に取り組んでいる時に大切にされていたという近松の変拍子を活かすことと、掛け言葉へのこだわり。

単に読み物として物語をたどるだけではなく、江戸時代の人たちが楽しみ、たしなんだ古典芸能に近づかせてくれる時間でした。




posted by みほこ at 17:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ひとり言 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする