2019年04月26日

イスラエル滞在記 



イスラエル赴任中の友人の赴任期間がそろそろ終わるということで、イスラエルを訪問しました(まだ、イスラエル滞在中です)。こんなことでもないときっと一生来ないであろうイスラエル。渡航するからには、少しは勉強してから行かなきゃ…と思いましたが、あまりの歴史のややこしさに理解することはあきらめました。地中海に面しているのだから、温かいだろうと思っていたのに、ここにも地球温暖化の影響はあるようで、ちっとも温かくありません。ウルトラダウンを持ってきてよかったです。寒いと言っても地中海。日が照ると温かくなるし、日焼けして背中を真っ赤にしているおじさんも見ましたが…滞在中の前半は、風は強いしなかなか難しい天候の中、訪問中でございます。


よりによって到着した日が金曜日と土曜日の日付変更する夜中。ユダヤ教では、安息日。しかも復活祭にぶつかって、公共交通機関がすべて止まっているため、友人宅まで到達するのにタクシー利用。しかも、このタクシーも、お仕事をしない運転手さんも多いので、事前に予約を入れた特別タクシーさんでした。空港を出たところで長蛇の列に遭遇。通常なら、公共交通機関で市内に入れるので(夜中であっても)、こんなに長蛇の列になることはないとのことですが、今日は特別だ、とのこと。何につけても友だちにひたすら感謝です。

明けて土曜日。安息日の土曜日。しかも復活祭の週末。お店はすべて閉店中。公共交通機関もストップという、フィンランドのクリスマスと同じ状態で、自家用車がないとどこにも動けないという状況。でも、そこは、地中海沿いの町テルアヴィヴ。ちょこっと歩くだけで、地中海海岸沿いまでお散歩ができるので、ふらふらとお散歩に。海岸沿いのお散歩・サイクリングコースは、けっこう混雑しておりました。ただ、復活祭故に、海岸にあるカフェでも提供されているものは飲み物だけ、という状態。自分たちで道具一式を持ち込んで、バーベキューで楽しんでいるグループもありましたが、ほとんどの人は、車でやってきて、海岸沿いのお散歩コースをのんびり歩いたり、黙々と走ったり、サイクリングという人たちばかり。波が高いのでサーファーが多いようなのですが、遊泳禁止のサインがそこら中に立っていました。海を見て驚いたのは、本当に海は広いな大きいなということと、潮の流れが相当違うということが海の色からわかること。そして、波の高さ。漂流物がなくてきれいだね、と話したら、そんなことはない…と。とにかく周辺各国からの漂流物が多くて、汚いときはものすごい状態だ、というお話でした。日本ほど、潮の香りがきつくないので、ずっと歩いていてもべたべたすることはなく、気持ちの良いお散歩でした。

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初日 地中海の波高し…

もう一つ驚いたのは、植物たち。ゴムの木やベンジャミンが大きな樹木となっていたり、スターチスも自生しているし、ミモザも木の状態で見られたし、緯度の違いで見られる植生の違いにかなり感動しています。そういえば、普段、お花のレッスンで、原産地は、地中海で…なんていうお話をよく聞きましたが、こういうことか…と。植え込みに、ゼラニウムやローズマリーがわっしゃわしゃと育っている姿など、ちょっと考えられないことですが、無理なく自然にわっしゃわしゃと育っておりました。思わず触れまくっております。
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スターチスが自生している!
お花が偏っているのはこういう咲き方するからなのね…百聞は一見に如かず…





ちょっと驚いたものの中には、「お茶」があります。カフェで、お茶を注文したら、レモンの三日月切、三分の一とミントをたっぷり入れたものに熱湯を注いだものが出てきて、お茶と言えば、紅茶と思い込んでいたのでびっくりしましたが、これが、さっぱりしていておいしかったです。ミントの葉っぱを入れるかどうかを聞かれて、一瞬わからず、反応が鈍りましたが、入れてもらって正解でした。ミントはきっと好き嫌いがあるのでしょうね。


ちょっとのんびり。イースターの月曜日。バスなどは通常運行中ですが、人の動きをみるとお休みの方も多いのか「マーケット」と呼ばれるところに行くと、人の数が半端なくおり、人酔いしました。とにかくお昼を食べねば、と席が空いているお店で注文。なかなかおいしいお店でよかったのですが、一体何を食べたのか、よくわかっておりません。香ばしく焼かれた薄っぺらいパンに、ソースと野菜とトッピング。私は、ポーチドエッグ乗せと言うものをいただきました。地元の方でもメニューから想像できないものだったのか、それはいったい何を食べているのか?と尋ねられ、メニューを指して私のはこれ、友だちのはこれ…とご紹介。

ショッピングモールに必ずあるのがジューススタンドとアイスクリーム屋さん。どちらも私は触手が動きませんが、長蛇の列で辟易。友人はジューススタンドを見るたびに、どんな組み合わせがあるのかを必ずチェック。お気に入りのものがあるとちょっと並んで飲んでいました。果物は、果物のままで食べるのが一番おいしいと思うのですが、世の中のほとんどはそうではないのだろうな、とこういう現象を見ると思います。おいしそうに飲んでいる友人においしいの!?と聞いてみると、美味しいけどお砂糖甘い…とのこと。果糖ではなく、砂糖を加えて甘くするなんて邪道以外の何者でもないと思うのだけれどなぁ。ただ、果物が豊富な国だからか、お値段がそれほどびっくりするほど高くなかったように思います。
今日行ったマーケットと呼ばれるところは、歴史的に意味のあるところだったようなのですが、説明がすべてへプレア語なのでわかりません。おそらくその昔、ユダヤの人たちが帰還したのか、入植したのかした際に、最初に商店を構えたような場所で、当時の建物を生かしている区域なのだと思いますが、現在、販売しているものは、すべてブランド品。デザインショップが構えられているお店に期待して入ってみましたが、イスラエルデザイン物は皆無で、世界各国のちょっとこじゃれたデザイングッズばかりでした。その中には、もちろん日本の製品も。anelloの鞄の数々が陳列されているのを見て、あれまあ、なんだ、そういうところなのですか…と一気に気持ちは低空飛行となりました。
テルアヴィヴの中心地は、ただいまイスラエル初の地下鉄工事の真っ最中。2021年開通となっていたと思います。長距離列車とバスだけが公共交通機関なので、確かに近距離列車は必要なのかもしれません。なんというか、車もバスも運転が荒いし、ぶーぶかぶーぶか警笛は鳴らすし、怖いことこの上無し。ただし、信号のない横断歩道で歩行者がいると車は確実に止まってくれるので、この点は、日本よりはるかに優しさを感じます。これ、フィンランドでも同じだけれど、車同士は喧嘩している感じだけれど、弱者には優しいというとことろ。日本でもできるはずなんだけどなぁ。

旅人としては、あまり魅力的な街とは感じないのがテルアヴィヴ。如何せん歴史が浅い国だからなのか、観光客を受け入れる態勢が整っていないからなのか、ただひたすらに、人々が生活する場だからなのかもしれません。町として歴史のあるヤッファにも行きましたが、なんというか今一つ、見て回るための魅力にはかけるのかも。ここにアブラハムが上陸して、とかポセイドンがどうした…という話があるところであることはわかるのだけれど、今一つ情緒が足りないのかも。私が単に擦れちゃっているのかなぁ。物欲満杯な人が行くとバザールなど、かなり楽しい場所ではあると思いますが、いまさら物を増やしてもね、という人が楽しめるところではないです。

エルサレム訪問

一人だし、言葉はわからないし、ガイド無しで歩くのは全くもって無茶なので、現地発の1日ツアーに乗っかりました。出発が朝7時15分というのには、のけぞりましたが渋滞が激しくなることもあるお国柄ということで当たり前のようです。50人乗りバスにするか、最大19名というバスにするかの選択で、大勢人がいるところへ、大きなグループで行くとわけがわからなくなると思い、小さなグループを選択。ガイドさんと参加メンバーの顔がお互いにわかる人数で正解でした。

道中、ガイドさんのお話をずっと聞き、ガイドブックを読んでおいたからこそわかるお話と、なるほどそういうことなのね、というガイドブックを読んだ時にはわからなかったことも教えていただけて良かったです。エルサレム旧市街に入る前にオリーブの丘と旧市街の両方を見渡せる見晴台で、街の解説。その後、オリーブの丘を経由して旧市街地へ。車窓から見たのは、アクサーモスク。シモン門を入ってまずアルメニア人地区から。いつの間にかユダヤ人地区に入り、地区が変わるごとに雰囲気ががらりと変わることに驚き、また、普通に人が住んでいるところに、こんなよそ者がのこのこ入り込んでよいのかしら?と思ってみたり。嘆きの壁で30分強の自由時間。お祈りをしている方々の間をすり抜けて壁まで到達。真剣に聖書を読んで祈っている方たちには、私たちのようなよそ者はあまり気にならないようで、それだけ集中しているということだな、と思いながらも少し観察。日本の神社仏閣のように、後から来る人に順番で場所を譲るということがないようなので、壁に触れられるところでそっと触れて、そっと離れました。ちょうど復活祭の週なので、いろいろな儀式も行われているようでもありました。
その後、ヴィア・ドロ・ローサを途中から聖墳墓教会までを歩きました。私の場合は、信仰があるわけではないので、歴史的にそのように言われている場所に自分の身を置けたことに感謝しつつ、教会を後にしました。
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このような、何というか歴史的にも大切で奇跡のような場所に行けてしまったことが不思議でなりません。後から思うと、本当に尋ねたのかな?という感じ。


午後は、ホロコーストメモリアル博物館へ。昨年、ワルシャワで訪れたユダヤ人博物館の中にも、ホロコーストに関する展示は多かったことも思い出し、エルサレム旧市街地の訪問と併せて感情に蓋をしようか、どうしようかと迷いながら一日を過ごしました。

ちょっといつもとは違うイスラエルだったようですが、気温もぐおんと上がって、日中の外歩きはもれなく日焼け付き。海外へ行くと家族が団らんして過ごしている、そんな復活祭休暇中のイスラエル訪問でした。地中海の海岸の砂浜はとても気持ちが良いです。ビーチサンダルを持ってきていれば、海にだって入ったのですが…これだけができずちょっと残念でした。

イスラエルのことを知るにはどうすればよいかなと迷った末に手に取った本は、次の二冊。旅にも持参して、何回か読みました。

「すぞいぞ!イスラエル 改訂版」みなみななみ著 エミ・ハシュライド写真 B.F.P.Japan
Pen books 019 「ユダヤとは何か。聖地エルサレムへ」 市川裕 監修 ペン編集部 編

そして、もちろん、地球の歩き方 久しぶりにこのご本にお世話になりました。


どこにでもあるのが、こういう商品。
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戒律で厳しいばかりでなく、おおらかな感じも。


posted by みほこ at 23:05| Comment(0) | お休み 2019 | 更新情報をチェックする