2006年03月27日

学研「教育ジャーナル」でフィンランドの教育についての特集記事

PISAの学力試験でフィンランド子どもたちの学力が高いという相対評価が発表されてからというもの、新聞紙上で、雑誌で教育特集が組まれると、まず判を押したように「お手本の国」として登場するようになったフィンランド。こういう面でも日本国内で話題になることは、公私共にフィンランドにかかわりながら生きている私にとってはとても嬉しいこと。でも、ちょっと行きすぎじゃないかなと思う面も。

そんな中で、学研発行の月刊誌「教育ジャーナル」が、2006年3月号から3ヶ月連続でフィンランドの教育について特集を組んだ記事は、これから教育改革を進めなければいけないと思っている人たちを、大いに啓発する具体例になっていたと思います。
かの国フィンランドで教育の充実を図っているのは、東にロシア、西から南にヨーロッパ諸国そんな地理的位置から考え、また、スウェーデンやロシアに長いこと「支配されていた」歴史から見ても、フィンランド人がフィンランドという国で、自分の国と自分たちの主張を世界に向けてアピールし続けるためには、国力をつけ、国民力をつけなければならないと切に感じていたからと思います。単にいい生活をするためではなく、フィンランド人がフィンランド人であり続けるために必須のこと。そして、考える力、創造する、想像する力をつけるのにも教育が必要だということ。もって生まれた能力や可能性を芽吹かせ、育て、開花させ、あるいは、生い茂らせるためには、教育という太陽と肥料と水が必要だということでしょう。

その太陽と肥料と水を与える加減、与える人を育てること、種を育てる環境はどういう風に整えるのかの具体例なレポートではないかと思いました。

手元にある4月号と5月号から「フィンランド特集」記事の内容を少しご紹介します。

フィンランド特集 第二回目 「教育ジャーナル」4月号
「毎日学校に来るのが楽しくてしようがないんです」
現場の先生と義務教育行政トップのお話
-特別クラスのこと
-子どもたちの「本が好き」という言葉
-フィンランドの教育制度について

フィンランド特集 第三回目 「教育ジャーナル」5月号
「教育実習の段階ではプロ並みになっていてもらいたい」
 大学の付属高校で教育実習
 大学は教育をどう見ているか

3回目の特集記事では、学校の先生になる人たちの教育についてが報告されています。実際にフィンランドの友人・知人の中には学校の先生をやっている人もいます。彼らが学生の頃は、本当に忙しそうでしたが、楽しそうでもありました。そして、将来学校の先生となる教育実習生が来る学校に通っている子どもの家族とも話をしたことがありますが、先生がしょっちゅう変わって落ち着かないという面はあるものの、新しいメソッドで情熱を持った若い先生方(実習生と呼ばないところが、すごいなと思いましたが)が来るので、授業も楽しいという声の方が強かったことを思い出しました。

こんな風に報告すると、すぐ耳元で「日本はね、だめなのよ・・・改革するのは難しい」というフレーズが聞こえてきそうです。でもね、私はそんな風には思っていません。私たちの国、日本でもいい教育をしている学校、先生方は、今までも、今も、たくさんおられると思います。現に、私自身は、そんな先生方に出会い、そういう学校で学んでこられたと思っていますから。もちろん、国が決めた方針には立ち向かえなくて、「詰め込み式」の受験勉強に疑問を抱きすぎ、考えすぎて変なことになってしまった時期もありましたが、まあ、なんとか大人になるまで成長し、次世代のための義務として税金を納める立場になれました。
posted by みほこ at 19:00| Comment(2) | TrackBack(2) | フィンランド | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ご案内です。直前なのでどうかな?

フィンランドの子育て・保育と家族支援 シンポジウム
国際学力調査PISAで好成績おさめるフィンランドに注目が集まっています。
しかし、その土台には、出産前からの母子の心身へのケアや多様なライフスタイルを保障する子育て・家族支援、ゆったりとした見守りのある就学前教育やたっぷり時間をかけた「幼小連携」などがあることをご存じでしょうか。
実際に現地で出産・子育てをなさっているご家族、世界の乳幼児精神保健やフィンランドの福祉政策の研究者からの報告など、魅力も的刺激もいっぱいのシンポジウムです。

2008年7月6日(日) 開場12:30  開会13:00〜16:30
会 場 : 東京・両国 江戸東京博物館 1Fホール 両国駅
参加費:1000円(学生無料/要学生証)

シンポジスト:
藤井ニエメラみどり 
ペトリ・ニエメラ/フィンランド・タンペレ在住
渡辺久子/慶應義塾大学医学部小児科専任講師
高橋睦子/吉備国際大学大学院社会福祉学研究科教授
島本一男/(あいさつ)(社)全国私立保育園連盟・保育国際交流運営委員会委員長
庄井良信(あいさつ)/北海道教育大学大学院教授、フィンランド教育・社会研究交流会会長
汐見稔幸(司会)/白梅学園大学学長

共催:全国私立保育園連盟
   フィンランド教育・社会研究交流会
協力:吉備国際大学大学院社会福祉学研究科ほか
後援:明石書店
助成:日本学術振興会

申し込み・問い合わせ先
明石書店 フィンランド・シンポ係
Eメール:finsympo@yahoo.co.jp
ファクス:03−5818−1179 
申込締切ましたが(若干名募集中)
(下記PDFチラシ参照)
http://www.akashi.co.jp/menue/data/symposium_Finland
Posted by さるばと〜れ(単にオーナーさんへのお知らせ) at 2008年07月01日 22:48
さるばと〜れ さま

「お知らせ」どうもありがとうございます。
「魅力的な」会場で開催されますね。
あいにく予定が入っているので参加できませんが、盛会となりますことお祈りいたします。

Posted by みほこ at 2008年07月03日 06:52
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/15565635
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。

この記事へのトラックバック

教育研究 2007年 10月号 [雑誌]
Excerpt: 教育研究 2007年 10月号 [雑誌]・学研「教育ジャーナル」でフィンランドの教育についての特集記事・今度は京都で女児殺害・講演してます・【Watch】品川区の小中一貫教育発表会レポート・【Watc...
Weblog: はるかの部屋
Tracked: 2007-09-28 03:36

悠 + (プラス) 2008年 01月号 [雑誌]
Excerpt: 悠 + (プラス) 2008年 01月号 [雑誌]・生きてるだけでだいたいOK・学研「教育ジャーナル」でフィンランドの教育についての特集記事・学研 図鑑・学研 西日本の関連情報・八人の女教師・ロハス関...
Weblog: はるかの部屋
Tracked: 2008-01-25 07:57