日本では、毎年「流行語大賞」が選ばれ、不思議な言葉、難しい言葉が毎年たくさん誕生しています。
先日、電車に乗ったとき「新大学生」3人組が隣に乗り合わせておりました。楽しそうにお話していた上、かなりのボリュームでしたのでくっきりはっきり言葉は聞き取れたのですが、不思議で不可思議な略語、新語が行き交っており、思わず説明してもらおうかと思ったくらいです。ちなみに初耳だった単語の一つは、「ぎゃる男」。「ぎゃる+男・・・」性別どっち?となりましたよ。インターネットの情報網というのは、とても便利で、調べられるのですね。こういう「新しい」言葉も。さっそく調べた結果、決して新しい言葉ではないということがわかり、流行に乗り遅れていることを自覚。2000年頃から使われている言葉だそうな。知らなかったです。
そういえば、地球温暖化現象もユビキタスも、数年前までは存在しない言葉でしたよねぇ。
これと同じようにフィンランドでも、新しい言葉がどんどん生まれています。私がフィンランドとかかわりと持つようになった頃は、携帯電話なんてまだ存在しなかった(一般的ではなかった)ので、kännykkä (携帯電話の俗語)なんて言葉はなかったし、mailata (メールする)なんて動詞も当然存在しませんでした。時代とともに消えていく言葉もあれば、生まれてくる言葉もあるというのは、地球上、どこへ行っても同じということですね。
少し前のことですが、Suomen Kuvalehtiという雑誌に2005年に使われ始めた言葉という特集ページがあり、面白そうなのでじっくりと眺めてみました。
そうしたら、こんな言葉が見つかりました。
日本語がフィンランド語へ進出。
Tsunami そして Manga。
Tsunami(津波)は、世界的な気象用語にもなっていますが、本来地震がおきない国のフィンランドでは、知る必要もない言葉だったはず。2004年のタイでの地震と津波災害で多くのフィンランド人も命を落としたので知られることとなりました。
Manga(漫画)。日本のサブカルチャーとしてどんどん紹介されています。フィンランドでの漫画ブームについては、以前、こちらに書きましたのでどうぞ。
フィンランド生まれのフィンランド語
Alkolukko (アルコルッコ) こういう名前の装置が誕生したそうです。アルコ=アルコール、つまりお酒。 ルッコ=ロック、鍵をかける。
どういう装置かというと、運転手から0.2ミリ以上のアルコールが検出されると車のエンジンがかからないというもの。これ、日本でも必要かも。
Helikopteriäiti (ヘリコプテリアイティ) ヘリコプター・ママ。子どものことを24時間ずっと面倒見続けているお母さんのこと。ヘリコプターでずっと追いかける状態と同じことからこういう名称が出てきたのだとか。保育所にも預けないということかしら。
Kulttuuriseteli (クルットゥーリセテリ) 直訳するなら文化紙幣かな。職場、仕事つながりで配布される金券。文化的イベントに対してお金として使うことができるというもの。日本の福利厚生費用にあたるものを金券にして、なおかつ目的も限定してスタッフに配布しているということですね。現物を見てみたいし、使っている人に出会いたい。
Me-We-sukupolvi (メ・ウィー・スクポルヴィ) 二つ目のWeは、英語。一つ目のMeは、英語のWeに当たる言葉。sukupolviとは、世代という意味です。いったいどういう世代を指しているかというと、自分自身と自分の仲間、友人がとても大切と思っている若者世代のことなんだそうな。
Nettilukko (ネッティルッコ) 最初のアルコルッコと同じルッコ。でも、こちらは、ネッティつまりは、インターネット・ロック。文化大臣が先頭に立って行っているコンピュータ・プログラム。おおよそ目的は想像できますね。子どもたちが“ジャンクな”ホームページにアクセスしないようにするためのもの。
Perheytyä (ペルヘユテュア) perehtyä (ペレヘテュア。慣れさせる。)という単語に引っ掛けているのではないかと思われるほど似ている単語ですが、これは、偶然。ペルヘとは、家族のこと。新しい家族に慣れること、新しい家族が家族として発展していくこと。離婚率が高いといわれているフィンランド。もちろん、再婚率もかなり高くて、新しいカップルが、それぞれに自分の子どもを連れて再婚するというケースもとても多いフィンランドでは必要に迫られて誕生した言葉なのでしょう。
Taidekaapeli (ダイデカーペリ) タイデは、芸術、アートのこと。カーペリは、チャペル、礼拝堂のこと。礼拝以外の目的でコンサート、展覧会場なとアートイベントができるように設計された多目的礼拝堂のこと。色々な方に、色々なときに使ってもらいましょうということですね。日本のお寺などがこんな風になってもいいかも。
ほかにも面白そうな装置が出ているなということが伺いしれる単語もありましたが、このくらいで。また、来年も、話題にできるような新語が登場してくれることを祈りつつ。
2006年04月28日
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