2006年08月14日

フィンランドの古都トゥルクで生まれたもの達

なんで、こんなにトゥルクにこだわっているかというと、生まれて初めてフィンランドにやってきて、長期滞在したのがトゥルクだから。その後、勉強にやってきたのもトゥルクだから。そして、今、お休みで滞在しているのも久しぶりのトゥルクだから。

フィンランドで工業の町として有名なのは「ムーミン谷博物館」のあるタンペレの方。では、トゥルクではどんな商品が誕生していたかというと、アウラというブランド名でビールも作っていたし、同じ醸造所では、フィンランドで販売されるコカ・コーラも作っていました(1957年のこと)。ちなみにコカ・コーラは、ヘルシンキ・オリンピックで初めてフィンランドに登場しています。残念ながらアウラ・ビールはもう存在しませんが、自分たちの町が一番!!と思っているトゥルクの人たちにとって、トゥルク生まれのビールがあるということ事態がとっても大切なことだったんですね。
キシリトール・ガム登場

トゥルク生まれで今、一番有名と思われる商品は、キシリトール・ガムかも(市場に送り出されたのは1975年のこと)。キシリトールを化学合成物質として作り出すことができたのは、1890年のこと。この物質が加工しないで自然界(ベリー、果物、きのこ類)に存在するというがわかったのは、1943年のこと。当初、実際に産業界で最初に使用されたのは、白樺の繊維物質から採ったキシリトール成分だけだったらしいけれど、今はとうもろこしなどから採ることができるキシリトール成分も使っているとのこと。日本でもロッテのキシリトール・ガムのコマーシャルに登場しているカウコ・マキネン教授は、もう一人の教授とともに糖尿病患者にキシリトールがほかの砂糖類に比較して、だんぜん良い結果を出すと発表したのが1971年のこと。こんな効果があるよという研究が始まっていたのはすでに1960年代初頭から。最初は糖尿病患者に良いとされていたキシリトール糖分の研究が進み、虫歯予防にも役立つということがわかり、1996年には、子どもの中耳炎や外耳炎にも効果があるということが発表されて今ではあっちからもこっちからもすっかり引っ張りだこのキシリトール・ガム。フィンランド人アイスホッケー選手としてだんとつの人気を誇るSaku Koivu(サク・コイヴ)選手もトゥルクの出身。ちなみにコイヴ選手の苗字は、白樺という意味で、1995年にキシリトール・ガム発売20周年記念の広告には、コイヴ選手がきれいな歯を見せた笑顔で登場しています。

そしてSISU(シス)〜黒いキャンディ・ラクリッツ〜

それは、1927年のこと。化学者ユホ・ポンカモが自宅の地下室で新しいキャンディの開発を進めていたときに誕生しました・・・化学者がキャンディを?かなりすごい匂いを漂わせ、すごい蒸気を出していたということですからご近所さんはさぞや迷惑な話だったでしょうね。実はこのキャンディの開発。お隣の永遠のライバル国スウェーデンで誕生したキャンディに対抗するものを作り出そうというのが始まりだったのだそうです。1927年に「開発」されたこのSISUが市場に出たのは1928年2月のこと。パッケージの裏側には、発売当初から「歌手、人の前で話す人、喫煙者に特におすすめ。」と書いてあり1970年代までは、「胸部に効く錠剤」などというお薬風のコメントが付いていたそうですが、今はそんなフレーズの変わりに、キシリトール入りとか、シュガーレスなどという言葉がついています。キャンディですから、お砂糖は必須成分だったわけですが、キシリトール・ガムの登場で、お砂糖を控える傾向が出てきてからは元祖SISU、お砂糖入りは人気が落ち、現在市場に出ている6種類のSISUには、いずれもシュガーレス、または、キシリトール製品という文言が踊っています。

フィンランドのハンバーガーといえばヘスブルゲリ(Hesburgeri)

フィンランドに来るとマクドナルドもありますが、Hesburgeriという名のハンバーガー屋さんの看板も町のあちこちで見かけます。実は、これもトゥルク生まれ(知らなかったよ)。フィンランドに来てハンバーガーを食べようかなと思ったら、マックじゃなくてヘスブルゲリに行ってみてね。

ほかにもたくさんトゥルク生まれの製品があって、それぞれに長い逸話があるけれと、また、いつかどこかでご紹介いたしましょう。

ちなみに参考書に使ったのは、トゥルク博物館(トゥルク城、手工芸博物館、自然博物館、薬局博物館などトゥルク地域の博物館すべてを統括している組織)が出版した「Sisua, Siloa ja Sinappia 〜トゥルクで誕生した製品〜」でした。


sisua siloa ja sinappia.jpg
posted by みほこ at 23:30| Comment(3) | TrackBack(0) | 夏休み2006 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ヘスバーガー(すみませんなんか英語まるだし読みで)、
トゥルク生まれなんですね。知らなかった!
Hesburgeri、私はお気に入りで、何度も通ってしまいました。

フィンランド、楽しく過ごされている様子、楽しく拝見しています。
私もね、秋に行きたいなあと(けっこう真剣に)考えはじめていて、
いま、予算とか日程とか、検討中なんです。
もしちゃんと行けることになったら、ぜひいろいろ
ご相談させてください。がんばります!
Posted by つきみ at 2006年08月16日 16:59
フィンランドにいらっしゃるのですね。
我が家も今度の水曜日に出発いたします。
行きたい場所が多すぎて混乱して、結局ヘルシンキと
ポルヴォーとタンペレ観光に落ち着きました。
トゥルクへも行きますが、今回は友人に会いに行くだけ。
そのトゥルクではHesehotelliに泊まります。
「朝食にHesburgeriが出る」という噂は本当なのかを
確かめてきます。

トゥルクといえばSinappiでしょうか。今回お土産に買って
帰ってきます。もちろん赤い箱の黒いヤツも一緒に♪
Posted by Mijanen at 2006年08月19日 04:13
つきみさん
帰国しました。ネットにつなげる時間があまり長くなかったのでお返事つけられませんでした。

秋にフィンランド行きを計画中ですか・・・今年の夏は本当に乾燥していて、湖の湖面もいつもより1メートルは低いとか、ベリーもきのこもなかなかないという状況のようですよ。

Mijanenさん
入れ違いでフィンランドへ向かわれましたね。
良いたびになりますように!!
Posted by みほこ at 2006年08月23日 23:06
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