2021年02月09日

すずらん読書会 課題図書 「仮面の告白」は読めるだろうか

友人と読書会を月一回行っている。ひと月の間に読んだ本の報告会になっているところもある。それぞれ意識して触れる分野もあれば、誰かが報告した本が刺激となり広がりを見せることもある。その会が、今月の読書会で5年目に入る。2人以上集まることが出来れば開催。どんなに忙しくても、月に一度はとにかく実施。こうして続いてきた4年間。どれだけの数の本をお互いに紹介しあったのか、その記録作りをしているのだが、遅々として進まない。こういう作業は、最初からやっていないとたいへんになる、ということは、学生時代のテスト勉強や受験勉強で経験済みのはずなのに、同じことを繰り返す。まあ、これが人というものなのでしょう。
みな自由に本を選び、報告するという読書会。一般的な読書会とは違うところが多い。ごく普通の読書会にするには、課題図書を決めるのが難しい、となかなか実現しなかった。ところが、とうとう、一つの課題図書で語り合おう、という読書会が実現する。昨年後半、三島由紀夫没後50周年で出版業界があの手この手で三島の名前を出してきたお陰、というか、マンマと乗せられた、と言う方が正しいのかも。三島由紀夫の作品から一つを読む、ということに。

 私が過去に読んが三島作品は、「美しい星」「美徳のよろめき」「三島由紀夫レター教室」「古典文学読本」
 高校生の頃に初めて読んだ作品が「美しい星」で、これは軽快に読め、面白かったので、さて、次はと手にしたのが「美徳のよろめき」。ここで、なんだろうこれは?こういう作品は読んで楽しいのか?と脳内沸騰。恐らく読む時期(年代)を誤ったものと思われます。それ以来、三島作品を手に取るのはどうも腰が引けています。
 雑誌の本特集での紹介文ですっかりひきつけられて読んだのが「レター教室」。ところが、すべての教示に納得できるわけではなく、そんな風に考えながら、計算しながら手紙を書くなんて面倒以外の何モノでもないように思えました。その頃、意識して読み始めたのが「池澤夏樹=個人編集 日本文学全集」(河出書房新社)で、中でも現役作家が個性豊かに現代語訳した古典文学作品。現代語訳に翻訳した作家たちが、手がけた作品について語るトークショーにも通い、古典作品の面白さや、読み方など様々な気づきを伝えてくださいました。全集とトークショーは、田辺聖子さんの「新源氏物語」を読んで「源氏物語」の内容を理解し、「源氏って面白いかも」と思った大学受験時代を思い出すものでもありました。一方で、他の人たちは、どんな読み方をするのだろうと気になり始めたことも確かで、他の人たちの「翻訳作品」や「古典案内」も読んでみようと思うきっかけにもなりました。こうして手に取った本の中にあったのが「古典文学読本」です。

 さて、今回の課題図書は、「仮面の告白」。私には、この作品は、まだまだハードルが高い作品です。何とか読むための気持ちの弾みをつけようと手にしたのが、橋本治氏の『「三島由紀夫」とはなにものだったのか?」(新潮文庫)。ところが、これを読んでますます、気持ちが遠のき困ったな、と思ったところに登場したのが、「座談会昭和文学史 四」井上ひさし・小森陽一 編著。三島由紀夫と同年代の阿部公房と比較しながら座談会をされているのです。そしてようやく手に取ったのが「宴のあと」。これはなかなか面白いく、小説の時代の日本を想像しながら読み進めております。

 先日、NHKBSプレミアムで放送された「没後50年 今夜はトコトン“三島由紀夫”」を視てようやく「仮面の告白」を読む勇気が湧いてきました。
posted by みほこ at 16:58| Comment(0) | ひとり言 | 更新情報をチェックする
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