2005年07月23日

クリスマスのサンタクロースは、雄ヤギの化身だったの!?

町で、「ヤギ」を見かけました。
本物ではありませんが。

クリスマス・デコレーションに麦わらで作る飾り物を多用するフィンランド。
そのヤギを実演販売中でした。
夏の盛りに町で見ることができるなんて・・・と思って近づいてお話を聞きました。

vuohi
このヤギは、クリスマスのヤギとは違って、一年中飾ることができるヤギ。
材料も、麦わらではなくて、湖に生える長い草(葦のようなもの。名前を聞いたのに、忘れてしまいました)。これを1ヶ月ほど乾燥させて保管。1年後に「作品作り」つまりヤギ作りに使うのだそうです。
ですから、今、使っているものは昨年刈りいれた、"1年もの"だとのこと(こんなところで、「何年もの」なんていう言葉が出てくるとは思いませんでした。まるでお酒です)。
水中から生えてくるものなので、きちんと乾かして保管してから使わないと、カビがすぐはえてしまってよくないのだそうです。
収穫時期は、夏至の前。ということは、今年の収穫はもう終わっているのね・・・とお尋ねしたら、「そうそう、今年の収穫も、1ヶ月前に終わっていて、今、乾燥中。あと1週間もしたら、乾燥も完璧にできあがるのよ。」とおばちゃまはおっしゃっておりました。

この実演販売。とあるショップの前でお店を開いていたのですが、一頭購入しようかどうか迷って、「いつまで、ここでやっているの。」とたずねたら、「明日まで」とのこと。しかも、屋根なしのところで作業中だったので、「お天気によっては来ないかも・・・」とのこと。毎日、激しい雷雨があるので、だめかなと思いつつ、翌日を迎え、お昼過ぎから案の定、大雨。ああ、お店、閉めてしまったなぁ、きっと、ヤギ、連れて帰れないなぁと残念に思いつつ、それでもと、その場所に向かってみたら!!なんと、おばちゃま、いるではないですか。一緒についてきていた息子さん(小学生くらいだったかな)の方が、私のことをしっかり覚えていて、「ああ、来たね」という顔。どうも、雨が降ったにも関わらず、「明日、来るかも・・・」と言っていた私の言葉を覚えていて、待ってくれていたようなところがありました。ああ、申し訳ないと思いつつ、これがね、フィンランド人の素敵なところよねぇ、律儀なところよねぇとも思いつつ・・・。

さて、ところで、気になったことがあったので調べてみました。
何を!?ヤギという単語のこと。

フィンランド語でヤギのことは、vuohi(ヴオヒ)と言います。これもクリスマス・デコレーションの大切なアイテムの一人。キリスト教の国であれば、普通「ひつじ」ですが、ここでは、ヤギ。
フィンランドで雄ヤギのことを、pukki (プッキ)と呼びます。プッキ・・・というと、Joulupukki(ヨウルプッキ)=サンタクロースだよなぁと思い、pukkiという単語だけを辞書で調べてみたら、「雄のヤギ」と出ていました。

ヤギは、他の家畜と違い、たくさん飼料を必要としない、貧しい国の農家には大切な家畜なのだとか。しかも、開墾の労働力としても働いていたようですが、お乳は搾れるし、皮はかばんや衣服に使えて便利な動物だったのですね。角の生えているものであれば、その角をスケートの刃に使ったとか。さすが、フィンランドです。
しかも、フィンランドのヤギは、軽量なので扱いやすいので良いのだそうです。

キリスト教の中では、ヤギは、決して良い生き物として扱われていないそうですが、フィンランドでは別。雷の神様の乗り物を引いていたのも二匹のヤギ。フィンランドのとある地域には、メーデーによく飲むsima (シマ)(イースト菌を醗酵させて作る飲み物)を出すヤギもいたとか。

というわけで、フィンランド語で言うサンタクロースを直訳すると、「クリスマス雄ヤギ」。あのお髭は、ヤギのお髭だったのですね。

ヤギにまつわるあれこれは、フィンランド語版Wikipediaのお世話になりました。感謝。
posted by みほこ at 23:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 夏休み2005 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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