2005年07月26日

真夏の夜の夢ものがたり その2

数年前に映画化されたという「Onnen maa(幸せの国)」の演劇版を、フィンランド特有のKesäteatteri (サマーシアター)で楽しんでまいりました。

サマーシアターは、私が理解するところでは、フィンランド独特の、夏に屋外やテントなどで開催される演劇で、出演する劇団は、プロの場合もあるようですし、その土地の演劇団体(アマチュアメンバー)が行ったりするものです。ちなみに、今回のものも含め、私が「観劇」したことのある、地方都市でのサマーシアターは、すべてアマチュア団体です。
今回も、もちろん、アマチュア団体(セミプロかも)でしたが、生演奏つきで古いマナーハウスの一角の、その昔は「集会所」として使われていたような木造の建物が会場でした。
車や徒歩や自転車で三々五々人々は集まってきて、座席は木製の長椅子。こういう会場で、イベントを楽しむことに慣れている人は、マイ座布団を持参しての観劇です。

26-7-2005-1三々五々集まる人々

では、簡単にストーリー
26-7-2005-2
会場内の様子 
フィンランドの家庭には必ず敷かれるマットで装飾を施しているところがミソかも。


舞台は、東フィンランド、サヴォ地方(クオピオを中心とするエリア)と呼ばれる地域。それゆえ、言葉はサヴォの方言。しかも、けっこう早口なので、何を言っているのかさっぱり判りませんでした。ただ、歌と踊りも組み合わさっていたことと、登場人物の「若い年代」の会話は比較的判りやすかったので、ストーリーはちゃんと追うことができました。

時代は1960年代。仕事を求めて都会へ出た息子が、父親の体調が思わしくないということもあり、夏休みに、兄が守っている実家の畑仕事を手伝いがてら帰省。都会で流行のフィンランド・タンゴを故郷に持ち帰り、ひと夏の恋に花を咲かせるというストーリー。小さな村故に、「噂好き」の村のレディーたちもいて、小学生の甥っ子にとっては、都会の空気を持ち帰った、叔父さんはとにかく憧れの的。夏が終わる頃に、とうとう父親はあの世の人となり、兄嫁には、再び子どもができた兆しが。命は続いていくのよね・・・という結末で、ブラックユーモア、コメディが散りばめられた作品でした。

「劇場」は屋内、ホワイエは、屋外という作りになっていて、休憩時間は当然、屋外。幕間には、コーヒー、アイスクリームはもちろんのこと、マッカラ(大きなフィンランドのソーセージ)も食べることができ、一ベル、二ベルはのんびりとした鐘の音。幕間の休憩時間に入るのも、舞台上の出演者が、劇中の台詞で「これから休憩時間です」と来場者にアナウンスするしくみ。劇中での車が近付いてきたり、走り去っていくという音響効果は、実際に建物の外で車が動いたので、とてもリアルでした。

posted by みほこ at 23:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 夏休み2005 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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