2005年07月28日

アルヴァル・アールト 2軒

kirjasto 1


Alvar Aalto アルヴァ・アールトと表記するのか、アルヴァル・アールトと表記するのか、
いろいろご意見があると思いますが、書きなれているアルヴァル・アールトで・・・

アールトが設計した図書館教会に行ってまいりました。

訪ねた図書館は、サユナツサロのタウンホールに併設されている図書館。
出かけた時間が遅かったので、タウンホールには入ることができず、場所としても大好きな図書館で時間を過ごして来ました。

到着したのは午後5時過ぎ。
お父さんと一緒に来ている男の子とか、夏休み中の大人たちが本を借りに来ていました。けっこうファンキーな格好をして、からだも大きな男の子数人が、司書さんに一生懸命、本の相談をしている光景が、なんとも言えずほほえましかったです。いったい、何の本を探したいたのだろう・・・

時間帯が遅かったので子どもの読み物のスペースには、もう誰もいませんでしたが、テーブルの周りの椅子の様子から、そこで、誰かが本を楽しんでいた気配は残っていました。

建物は、レンガ造り。でも、中は、白で統一されています。窓枠は木でできていて、外観と中の印象はまったく違う2階建ての建物です。
スペースはそれほど広くはないので、日本の図書館のように、調べ物用のスペースはほとんどありませんが、新聞閲覧のスペースはきちんと確保されていて、普通の書籍のスペースは、こじんまりしたとテーブルと椅子が配置されており、天井も高くないので開放感があるというより、むしろ落ち着いた雰囲気。じっくりと本を選ぼうという気持ちになる図書館でした。

建物は、1950年から2年ほどかけて建てられたもの。50年以上経過している建物で、当時とは、図書館で扱われるものの種類も増えてきていると思いますが(ビデオとか、CDとかは、当時はなかったはず)、そんなものにもきちんと対応できてきて、且つ、お勧め本や新刊本、特集本のスペースも確保されていました。このエリアに生まれた作家の生誕100年記念とか、フィンランドの大詩人エイノ・レイノの日(7月6日)にちなんだ本だとかを展示していました。もちろん、すぐに借りられます。

kirjasto 4

「今日戻ってきた本」の棚も訪ねた時間帯が夕方だったこともあり、かなり多くの本がありました。つまり、図書館の利用率の高さを目で見ることができたという感じです。

好きだなと思ったスペースは、子どもたちが「お話を楽しむスペース」。
kirjasto 2

壁でスペースが区切られていて、“自分のお城”で本やお話に親しめるスペースです。このスペースに集められている本やビデオ、カセットは、昔話や「お話」。大人に本を読んでもらう年代が過ごすスペースということでしょう。

もう一つ、いいなと思った図書館ならではの道具は、高い棚にある本を取るための「踏み台」。本屋さんにも必須かも。
kirjasto 3

日本で通っている図書館にある踏み台は、プラスチック製、しかもタイヤが付いていて、高さも妙に高く、使うのが怖いのですが、こんなのだったら安心です。

さて、次は教会。

今回訪ねた教会は、アールトの作品としては、「必ずこの目で確かめなければ・・・」という作品にはなっていないのかもしれません。
アールトがまだ、若者だった1926年から3年ほどかけて建てられたムーラメの教会。
建物のデザインは、当時アールトが訪ねたばかりだったイタリア建築の影響が大きく、窓の位置が高いこと、教会の塔がまっすぐなことに表れているのだそうです。(教会のガイド役の学生さんの説明そのままです。)
アールトの作品としてそれほど有名になっていない理由の一つに、1979年の教会内の大改修があるのではないかと思いました。この修繕改修作業、アールト自身、全く関係しなかったそうで、アールト・オリジナルの内装は全く残っておりません。壁、天井の色、通路のスペース、椅子の色、ランプなど、ほとんど全てが変わっています。
アールト・オリジナルの内装もアルバムとして残っていますので、如何に当時と変わったかということは、現地を訪ねるとわかります。

教会という空間としてどんな風に感じたのだろうと思い出すと、夏の夕方の柔らかな日差しが差し込んでとても澄んだ空間でした。聖壇がかなりモダンで、メリハリのあるものだったので、今までたずねたことのある古い町の教会、例えば、ポルヴォー教会やトゥルクの大聖堂のような厳かさや、木造教会の静粛さとはかなり違った感じでした。

aalto kirkko
posted by みほこ at 23:20| Comment(4) | TrackBack(0) | 夏休み2005 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
私もフィンランドに行ったらアールトの建築物巡りがしたいです。
フィンランドの建物の窓は木枠が多いのでしょうか?
本屋さんの踏み台!確かにすごく怖いですよね!私はソレ使わないと取れない時は、少し待ってから覚悟を決めて?上ってマス!!
教会の少し厳かで、夕方の暖かい光の空間が思い浮かぶようです。
とっても、良い時間を過ごしましたね!
Posted by ヒカル at 2005年07月30日 01:38
ヒカルさん
踏み台。怖いですか。ヒカルさんも。
良かったです。仲間がいて。

Posted by みほこ at 2005年07月30日 12:55
あのー、すみません。
記事はまだ、ほとんど読んでいません。
写真を見ただけです。
うらやましすぎて、にくんでしまいそう。。。

嘘です。

本筋ではなく、脇道コメント:
アルヴァかアルヴァルかは、わかりませんが、
勝手に、アアルトだと思っていました。
Posted by はるみ at 2005年07月31日 05:38
そういえば、アアルトと表記することもありましたね。忘れてた。
ありがとうございます、はるみさん。
Posted by みほこ at 2005年07月31日 13:15
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