2017年07月25日

【映画鑑賞記】『朝鮮魔術師』

ファンタジー映画と紹介されていたので、ファンタジーだ、と思って観ていましたが、そういう前情報がなければ、最後の場面でやっとファンタジーだったのか、と気がつく、そんな作品ではなかったかと思います。

主演俳優さんが好きで観に行ったのですが、さすがの演技で、リアル感満載。冒頭部分は、薬でいかれているという状況で、そういう状況が、トリックをやっている場面と重なるとはらはら度が上がります。

魔術というと、恐ろしい感じですが、要はトリック、マジックを魅せる集団と、そこに偶然居合わせた、清国へ興しいれのために旅をしていた一行が交差することで生まれた物語。
恋に落ちちゃった男の子と女の子の物語に、本来交わることのない違う身分の、そして、本来の自分と自分の職業的身分の狭間でもどかしい思いを抱いている者同士が一緒に次官を過ごすことで、自分らしくなれることに気がつき、その心地よさに開放的になって、前向きに生きようとする物語が重なっています。そんな彼らの周りには、厳しく温かく、楽しく見守る人たちや、己の恨みを晴らそうとうごめく人間模様も。

魔術師たちの奇想天外な発想から生み出される、夢を現実にかなえてしまう楽しさ。手品と呼べるような小さなトリックで、人を喜ばせる楽しさ。トリックを実現するために施されているあらゆるからくりの調った舞台裏で起こる駆け引きは、残酷さもありながら、はらはらと楽しませてくれる場面でもありました。

終わってすぐよりも、こうして思い返すと、また観たいと感じている映画で、つまりは、そうとう気に入った映画なのだと思います。

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2017年07月20日

【映画鑑賞記】『忍びの国』


本当は、『花戦さ』を観たかったのだけれど、タイミングを逸してしまい『忍びの国』を観ることに。『のぼうの城』の和田竜さん原作で、超話題作だと思うので、逆にどうなのだろうという心配もありました。書籍で読んだときには、人間関係を理解するのに時間を要し、ページを前後に行ったり来たり。やっと理解できたところで、要は忍びが、稼ぐことだけを目的とした人の殺し合いだけのお話じゃないか・・・とちょっと辟易。それでも、一応、最後まで読みまして、なんだかもやもやしておりました。映画を観ようと思ったのは、エンターテイメントとして面白そうだったから。忍びたちの技をどんな風に見せてくれるのかに期待を寄せて、観に行きました。

映画で観た甲斐があったな、と感じたのは、俳優たちの演技と台詞で、ぼやぼやした人間像と人間関係がはっきりしたという点。映画でお話がよりわかりやすくなりました。
そして、主役の無門を引き立て、映画を俄然面白くしたのは、日置大膳と下山平兵衛の存在があってこそではないかと思います。日置大膳は、格好良すぎ。その役割も格好のよい役柄ではあるのだけれど、ちょっとずるいくらいの配役ではなかったかと思います。そして、下山平兵衛。忍びの家系に生まれながら、ふと気がついたその異常さに苦悩する姿はなんともいえないものがありました。無門がだんだんと変わっていくのは、お国の存在だけではなく、こういう人たちと交わったことも大きいと思うのです。
忍びたちを統括する十二評定衆の個性あふれるおじさまたちは、いずれも忘れてはならない人たちばかりでしたが、おじさまたちという、年代区分で見ると北畠具教様が突っ張り具合、迫力、潔さどれをとってもピカ一であったと思うのです。出番が少ないだけに、余計にピカピカを感じたのかも。
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2017年04月01日

【観劇記】宝塚歌劇団 花組 全国ツアー公演@神奈川

ミュージカル
『仮面のロマネスク』
〜ラクロ作「危険な関係」より〜
脚本/柴田 侑宏 演出/中村 暁

スパークリング・ショー
『EXCITER!!2017』
作・演出/藤井 大介

今回は、ショーを観たくてチケット手配をしたようなものでした。
初演2009年と再演の2010年に花組さんで上演されたときも観ていて、全ツで再演と知って信じられないほど嬉しかったのですが、全ツで公演数も限られているし、楽しい作品故、チケットを取るのは難しいかも、と多少覚悟しておりましたが、何とか2回神奈川公演チケットを確保できました。

まずは、ショーの感想。

当然、大劇場公演の時のような迫力はありませんが、神奈川県民ホールに集まったお客さまはほとんどこのショーの凄さ、かっこよさ、緩急、強弱を心得ているものと思われ、乗せる乗せる!前奏が流れただけでざわめきが起こったくらいです。

神奈川初日のソワレは、マイクの微調整が上手くいっていなかったのか、何をしゃべっているのか聞き取りにくいところもありましたが、2日目午前公演は、ばっちりで、その上、生徒さんたちも会場に慣れたのか、のびのびされていました。

初演、再演時にやっていた方々のことも思い出され、どれだけこの作品が好きだったのか、と自分でも呆れるほど。花組さん全員バージョン、つまり、大劇場公演で、雰囲気の合うトップさんで、カッコつけられる花男と花娘が揃っている時期にまたやって欲しいです。

『仮面のロマネスク』は、初観劇。人間関係が複雑そうだったので、予習をしようと原作のラクロの『危険な関係』を読み始めたものの、半ばで挫折。挫折の理由は、延々と600ページも続く書簡のやり取りで進むまどろっこしさとその内容。こういうお話は虚しいだけで読むものではないな、と。ある意味、この超長編を分かりやすく90分の台本にまとめてくださった脚本家先生に脱帽、そして感謝。
初回は案の定、衣装がよく変わることもあって人間関係がよく掴めず、お話について行くのにも一苦労。2回目は、オペラグラスで、誰がどこで何をやっているのか確認しながら観劇。乱れた人間関係のお陰で、一つの舞台の上で複数の出来事が起こっており、鳥瞰で見ていないと話についていけなくなるのだけれど、視線や動作を確認するにはオペラがないと分からない距離で忙しなかったものの流れもしっかり理解できたので、あっという間の90分でした。
それにしても、あの時代のフランス上流階級は、本当にこんなこと位しか楽しみがなかなかったのかしら、と不思議です。
タグ:花組 宝塚
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2017年02月06日

【映画観賞記】マグニフィセントセブン


デンゼル・ワシントンにイ・ビョンホンが出るとなれば観ないわけにはまいりません。

残念ながら「七人の侍」も「荒野の七人」も観ておりませんが(見ているかも知れないけれど全く記憶には無し)きっと楽しめるだろうと、そして、きっと楽しむだろうと出かけました。


悪者が善良な市民を震い上がらせるところから物語が始まり、善良な市民の中から正義感が強く、自分たちの街を絶対に守るという信念が強い者が復讐に手を貸してくれる人を探しに出かけ、この話に乗ろうとした『正義の味方』がちょっと世間からは外れているけれども、目的を達成するには必要、と思われる仲間を誘いながら目的地へ向かう、という大まかな流れは、だいたい予測がつく、はらはら、どきどきはあるのだけれど、安心感もある映画(どんなに過酷な展開になっても正義の味方は、絶対に負けない戦隊モノのように)。そんな中でも、会話や仕草、ちょっとしたシチュエーション、そして音楽と、楽しめるところがたくさん。たぶん、七人の侍や荒野の七人を知っている人なら、もっと深みのある楽しみ方ができるはず。


最後、全てが終わって、助っ人たちが出て行く場面は感動というのか、ほろりとさせられました。


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2017年01月31日

【観劇記】宝塚舞踊詩『雪華抄(せっかしょう)』トラジェディ・アラベスク『金色(こん じき)の砂漠』

久方ぶりの観劇記。昨年も観劇はしていたのだけれど、慌ただしい毎日の中で、上手く書けそうもなくて、ちょっとおさぼりしておりましたが、今回は、ちょっと頑張ってみます。

演目 宝塚舞踏詩『雪華抄(せっかしょう)』
作・演出/原田 諒
トラジェディ・アラベスク『金色(こんじき)の砂漠』
作・演出/上田 久美子
宝塚歌劇団花組東京大劇場公演 



新年早々宝塚。和物舞踏故に先にレビューで後半がお芝居。ごひいきの花組さん。

雪華抄の東京公演は、特に1月初旬は、観客席もお正月らしく華やかで、福をたくさんいただける作品でした。

計3回観劇しましたが、B席で観劇の際には舞台上の人の動きの美しさを立体的に楽しむことができ、幕開きすぐと最後の場面で、ぞわぞわと鳥肌まで立ちました。1階席で目線の高さに舞台があるのと、鳥瞰するのとではまったく印象がかわる作品だったと思います。
1時間弱の舞台があっという間。見れば見るほど味が出る、そんな舞台でした。

お芝居は、お話の設定は抜群に面白いと思うのだけれど、個人的好みとして、主人公たちが最後に亡くなるという設定はどうしても抵抗があります。こういう結末にしないと話がまとまらない、と言うのも理解は出来るのですが…。フィナーレの中で、主人公の2人があちらの世界では幸せにしているよ、というメッセージは伝わってくるので、良しとしなければならないのかもしれません。

主演の2人が子供時代も演じていて、見かけだけでなく、演じわけで表現する、その力量に感動。専科から特出されていた英真なおきさんは、慈愛あふれる魅力的なお声で、主人公たちとの関係や、主人公ギイのもどかしさや苦しみを理解し包み込む、素敵な存在として演じられていたと思います。笑いを取る役の方々は、やはり演技の達人でおられ、何回見てもおかしさが沸きあがって来ました。

舞台演出的には、「金色の砂漠」の美しさが実に巧みに表現されていて、さすがに80名からの大カンパニーが作り出す演出は、舞台装置や道具だけでなく、人の動きであらゆる状況を表現することを可能にし、衣装の色合いの組み合わせと相まって、砂漠の砂の動きや怖さ、そして、美しさもすうっと意識の中に入って来ました。
演出に関わる方たちの、創造力って果てしなく凄いなといつも思うのですが、今回も、レビューもお芝居もそんなことも楽しみながら観劇となりました。


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タグ:宝塚 花組
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2017年01月29日

【映画観賞記】『恋妻家宮本』

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主演2人の27年前を、ちょうどその年代の別の俳優が演じる、という手法で、特殊メイクや無理矢理頑張っている感がなく、むしろ時の流れも感じられた面白さがありました。

宮本さんの悩みっぷりは、脳内妄想再現により、より強調され、はたから見るとくすっと笑えたり、吹き出したり、とけっこう忙しかったです。
先生としての宮本さんは、大人目線で見れば、頑張れ先生!と応援したくなりますが、生徒だったらどう思っているかな、と想像不能。私にとって先生と呼ぶ人は、やはり先に生きる人であり、あたふたしたり、迷った姿は見せない超人としか思っていないのだけれど、今の学校の先生は、ちょっと変わって来ているのでしょうか。学校の先生に限らず、年功序列がもっと大切にされていた以前はもっと対面するだけで緊張する存在の人って多かったと思うのです。そんな緊張する怖い存在の象徴が、ドン君のおばあさまだったのかな。
優柔不断な宮本さんが「正しさ」よりも「優しさ」…と一生懸命なくだりは感動さえしました。ま、ちょっと大げさな比喩はありましたが。

お料理教室とお料理をするシーンは無くてはならないポイント。実際にこういう場で出逢った人たちがここまで自分のことを語り合う仲になるか、というと私には無理だけれど、ここでしか会わない、という状況であれば、むしろ話しやすくなるから不可能ではないことなのかな、と言うことはよくわかります。特に学校の家庭科室で作っていたサバイバル卵かけご飯はちゃんとレシピが知りたいくらい。

学校の廊下に貼り出されていた二つの書き初めの言葉にもメッセージを感じたりして、エンディングも含め映画館で観てよかったな、と思える映画でした。


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2017年01月11日

映画鑑賞記 『こころに剣士を』


周りに数名、鑑賞した人がいて、とにかく良いから観て…と言う言葉に引っ張られるように鑑賞日を設定。実話を基にした作品で、その時代設定を考えると、自ずと話の流れは読めるのだけれど、ソビエト時代のエストニアだからこそ、恐怖政治の中で生き抜くための術として、坦々と声を潜めた生活があり、そんな中でも楽しみを見出そうとした人々の日常をとても穏やかに描いた映画でした。

この作品を見て、もう一つ引っかかったことは、統治国の公用語と母語という、日常の中で二つの言語を自然に使っていること。かの国では、おそらく独立を果たした今でも、当たり前のこと故に、ごく自然に取り込まれていることなのだと思うのだけれど、個人的には、とても複雑で、単にそういう歴史だから、では済ませたくない引っかかりがありました。この引っかかりについて、すっきりと言葉にできる日は来るのかな…

日本語タイトルに影響を受けた言い様ではあるけれど、密告や秘密警察に怯え、一方で、その怯えに屈しないという態度。葛藤しながらも、子どもたちをこれ以上悲しませたくない、と思い。その思いに向き合うために、自分のこころに剣を向け、もしくは、剣を携え、問い質しながら生き抜こうとした先生やおとなたち。子どもたちの抑えた感情表現や表情がより臨場感を増幅してくれていたと思います。

監督は『ヤコブへの手紙』のフィンランド人監督。一般的に語られる彼の国の、あの時代の日々を、わかりやすく表現。映画で描かれた世界に既視感が強かったのは何故なのだろうと、見終わってからずっと考えています。

そして、もう一つ。個人的な映画のお楽しみポイントがありました。エストニア語。本当にフィンランド語によく似ていて、今、こう言った!?あんなことを言ったのじゃない?と耳をそばだてつつ字幕も追っておりまして、五感フル活動で観た映画となりました。
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2016年11月06日

巨山 Jättiläinen @ フィンランド映画祭 2016

2012年にフィンランドで社会的にも政治的にも大きな問題となった鉱山の開発に端を発する環境問題を題材とした映画。

事実をトレイスしているだけではなく、脚本上、フィクション部分もある、という注意書きで始まりました。

私の個人的な驚きは、問題が発覚してから映像化されるまでの早さ。関係者には丁寧に取材をして作られたものだと思うのだけれど、だからこそ、全てがノンフィクションと感じる内容でした。
特に環境や利権が関わる問題は、残念ながらどこの国にでもあることで、こんな風に道は踏み外されて行くのか、と。

フィンランド要素もあちこちに散りばめられておりました。サウナ会議や仲間で行くハンティングの位置付けとか、ネットワーキングするための勇気を奮い立たせる秘訣、内輪のミーティングの様子や働く環境。極め付けは、英語で作られている投資家向けの会社のプロモビデオ。当たり前のことなのだけれど、へぇ、と思う日本との違い探し、という視点でも楽しめます。

映画の終わり方もまた独特で、今も全てが解決はしていないことだからこそ、の終わり方だったように思いました。



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2016年09月19日

【映画鑑賞記】超高速!参勤交代 リターンズ

超久しぶりの鑑賞記。しかも、映画の…映画。実は、もう少し観ています。ですが、片っ端から私的に失敗鑑賞だったので、感想をかける状態ではなかったのです。失敗鑑賞…要は、楽しくなかった。わけがわからなかった等々。

久しぶりに楽しい映画だったので、記録としても書いておこうかな、と。『超高速!参勤交代 リターンズ』。実は一本目を見ておりません。このリターンズに合わせて、テレビ放映があったので、それを見て、相変わらず、カットのされ方がひどいなとか、CMをこんなところで入れてしまうのか…と映画のテレビ放映には、やはり文句を言いたくなりますが、佐々木蔵之介殿さまと、家老の西村雅彦さまはじめ、湯長屋藩の面々と、村の人々の熱いつながりが楽しくて、リターンズを映画館で観ることに。

「リターンズ」って、映画が再びという意味よりも、「行きは参勤、帰りは交代」と家老が申していた通り、大変なリターンをしなければならない状況に陥ったことをタイトルに込めているのだなぁと、映画を見ながらようやく合点。

殿さまと、村の衆とのつながり方は、どこか、映画「のぼうの城」の殿さまと村の衆とのつながりにもダブりました。

さて、超高速!参勤交代リターンズ。 
前作で面白かったのは、いかに役人の前をごまかして、豪華な行列に見せて参勤交代の列を通すのかというその作戦。今回も、ご家老の驚くべき奇想天外な発想で無事通過。このシーンに、笑いの種がたくさん詰まっておりました。

悪人側の悪人ぶりも強烈で、だからこそ余計に湯長屋藩の良い人、よい殿さま、一致団結の家族や村の衆の温かさというか、面白さも際立つのでしょうね。

ちなみに・・・立ち回りのシーン。凄いです。
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2016年04月23日

【映画鑑賞記】家族はつらいよ

なんだかちょっと拍子抜けな感じ。
笑いにパワーが足りなくて。

作品からは底抜けの楽しさ、可笑しさではなく、他所の家をたまたま目撃した時のある一瞬の毒気を抜かれるような可笑しさがたくさんちらちらと現れては消えている、その繰り返し。
映画の中で起こるいろんな事は、多かれ少なかれ今日も日本の何処かで起こっているような事なのだろうけれど、ちょっと遠くに感じられたのは、自分の生活感とかけ離れているからなのだろうか。
『寅さん』や『釣りバカ日誌』のような、画面を見るだけで何だか可笑しいかも…という感じを見出すまでには至らず、期待しすぎたのかなぁ。

何だか既視感のある音楽とタイトルだなと思ったら、音楽が久石譲さんで、タイトルデザインが横尾忠則さん。特にタイトルは面白かったですね。数年経つとテレビで放映されることになるのだろうけれど、きちんと最初から最後までカットされる事なく放送して欲しいです。

これより前に一本洋画を観ておりますが、これが意味不明で、大失敗。疲労が溜まった中で観に行ったのがいけなかったのだけれど、見事に殆ど寝てました。映画を観に行ってこんなに爆睡したのは記憶になく、ちゃんと理解できるものなのかを調べることが大切だと反省までしたのです。
そろそろゴールデンウイーク。楽しい映画にめぐり合えると嬉しいな、と期待しているところです。






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2015年12月16日

【映画鑑賞記】「スギハラチウネ 杉原千畝」

戦後70年という年に合わせて製作されたはずのこの映画。気になる人物の気になる時代の生きざまを描いた映画だったので、観に行きました。
数年に渡ってあちこちで勃発していた戦争の総称としてまとめられている第二次世界大戦。そのどの時期に、日本の通過査証が発給されていたのか等、今回初めて知ったことも多く、また、あの戦争が世界の各地で数年に渡って起こっていたことなのだということを今更ながら自覚できた映画でした。と同時に、欧州の国という境界と民族という区別の仕方が生み出す複雑な感情、それ故の単純ではない相互関係は、平時であれば、興味深く接することができるけれど、有事の際は、いかんともしがたい負のエネルギーになってしまうしかなかったのだな、とも思いました。

人として生きるためにはどうしても所属が問われます。その究極が「どこの国」に属しているのかであり、いかなる信仰を有するのか、です。このような、人間社会の一種の基盤について、あるがままに受け入れられず、複雑怪奇にしてしまったときに戦が起こるのだと思います。何か疑問を投げかけて、解決の糸口さへ見つからないような事柄は、みなが、それぞれの立場で穏やに受け入れて、人という生物としての寿命を全うできるような世の中になってほしいです。

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2015年11月07日

【映画鑑賞記】 図書館戦争 The last mission

『図書館戦争』封切り日からほぼひと月。そろそろ終わるかも、と焦りつつ日々過ごしておりまして、やっと観に行くことが出来ました。原作のあのエピソードとこのエピソードが合体したのか…というようなことを考えるのも楽しい鑑賞後感です。あれだけ長い原作なので、エピソード全てを盛り込むのは当然、到底無理なわけですが、個人的には県展エピソードでなく、作家さんを守るエピソード「図書館革命」を実写化してほしかったな…。都内も大阪も駆け抜けるので、どれだけスペクタルなことになるのだろう、と想像するとワクワク。今回の映画も、見ていてハラハラかつ楽しかったし、鑑賞後もすっきり気分で良い映画でした。


それにしても、気になったのは、良化隊が整然と並んで攻め入るシーン。映画が始まる前に『スターウオーズ覚醒』の予告編を見たせいかもしれませんが大量のダース・ベイダーが並んでいるように見えて仕方ありませんでした。狙ってたのかなあ…

前作の映画は、「図書館戦争」原作を読まずに見ていましたが、その直後に原作を読み、今回は、ドラマ化・映画化の話を聞いて珍しく再読。再読したらいろいろなエピソードの印象が変わってきて、もしかすると、読むたびに新しい発見があるのかしら、と再読が楽しみな作品になっています。また、しばらく時期を置いて、映画も見て、本の読み直しもしてみたいと思っています。

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2015年11月03日

フィンランド映画祭2015 『サマー・フレンズ』

「ひと夏の経験」的ストーリー。でも主人公たちは10代ではなく、25歳女子。つまり、かなりやっていることも発言もおとなっぽいわけです。でも、「ひと夏の経験」なのです。だから、超青春ど真ん中映画。悩んでいることは、きっと世界共通。観ていて照れくさくなるような台詞もありますが、まあ、よいのかなと。

舞台になった町が、Hanko(ハンコ)で、夏の街であり、海の町。風景がフィンランドの夏でよい感じ。音楽も適度に明るくてよい感じ。起こる出来事も、やっていることも夏の典型というか、フィンランド「あるある」に数えられそうな超典型的なことばかり。それに関わる、ちょっと年上の大人たちの関わり方も、いい感じにフィンランド色が出ています。

今回の映画祭で見る映画は、これで終わり。青春ど真ん中映画として、「サマー・フレンズ」が一番好きだったかな。
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2015年11月02日

フィンランド映画祭2015 『ビデオダイアリー』

作品紹介を読まずに鑑賞したので、後から読んで、映画作成の裏側を知って、なるほどと合点がいきました。実際に作られたビデオダイアリーを元に映画化されたこの作品。映像がノスタルジックというより主人公たちの衣装ややっていることが私の子ども時代の若者たちの映像を今の時代に見せられている感じでノスタルジックだったので、描かれている時代が果てしなく今という時代の10代後半女子の日々を切り取った作品だという点が不思議な感覚でした。

こんな映画になるようなことが起こった彼女たちの日常は、私にはどう考えても非日常的。自分に置き換えた場合、同じクラスの友だちにもこんなことを経験している子なんていないだろうし、同じ学年の子全てを対象にしても同じようなことを経験した子は見つかりそうにもない。嗚呼、青春と感じながらも遠い出来事に感じる映画でした。ただ、遠くに感じたのは、自分が過ごしたあの時代の過ごし方がむしろ変わっていたからのかもしれません。この映画で描かれていることは、フィンランドだから、という出来事ではなく、日本でもあり得る10代後半女子のある一年の4つのケース。既視感を感じたのは恐らくドラマなどで繰り返し語られ、描かれた出来事の組み合わせだからかな。
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2015年11月01日

フィンランド映画祭2015 LoveMilla

フィンランド映画祭初日 1本目 『ラブ・ミッラ』
ティーチイン付き 観て来ました。

種明かしになるようなコメントは避けたいと思いますので、感想を書くのも慎重になりますが、テーマは、他人への優しさ、思いやる心っというところでしょうか。

映画好き青年だった監督とプロデューサーが、多感な頃に観て育った映画の手法や描き方、パロディ(?)を散りばめて作り上げた感じ。


嗚呼、これってフィンランドだよなあ、フィンランド人らしいなあ、と思うシーンの連続で日本で観られるフィンランド映画という贅沢に感謝。

ティーチインで興味深い質問をされた方々への監督たちのお答えが、映画のシーンを理解・納得するものとなりました。

いつも思うことですが、こういう場で質問なさる方は映画好き度合いが強いようで、え?そんなこと気がつかなかった…というピンポイント質問もあって、映画鑑賞直後なのでががっと思い返し、あのことを尋ねられているのかな?と即復習。むしろ、その印象が強くなるようです。




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2015年08月15日

【映画鑑賞記】ミッション:インポッシブル ローグネーション

もっと日本語化の進んだ単語ならサブタイトルを片仮名で、と言うのもわからなくないのだけれど、ローグ≠チて何だろう?と原題を調べました。私の英語力が低すぎるからなのかな、とちょっと不安にもなりましたが、皆が知っている単語とは思えないし、これが、片仮名のまま日本語として成立するほど日本語文化がおかしなことになっているとは思いたくないですね。


お盆休みの週末の夜。シネコンは大混雑。涼みがてらなのか、こんな時には映画でも…という気分でなのか、ミッション:インポッシブルだからなのか、とにかく混んでました。今日は、終戦の日なので「日本の一番長い日」を観た方が良いかもしれない、と迷いましたが、むしろ、敢えて外すことにしました。

映画の宣伝では、トム・クルーズが身体張ってスタントではなく、全部自分でやってますよ、という点ばかりが強調され過ぎているように思いました。オペラ「トゥーランドット」とウィーンのオペラ座の場面は、はらはらさせられながらではありましたが素敵でした。ど〜ん!とまともに観て下さい状態であれば恐らく見なかったであろうオペラですがこういう変化球であれば楽しめます。モロッコの街並みも、風景もなかなか自分では行けない国だけに見られて良かったですし、ロンドンの街並みも遠景、近景が巧みに使われていて、雰囲気も含め楽しみました。

今回、何より感じ入ったのは、友情と言うことに重きを置いた作品になっているな、と思ったこと。今までは、アクション凄いでしょ、の連続映画だと思っていましたので、意外性も手伝って印象に残る映画になりそうです。


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2015年08月01日

【映画鑑賞記】HERO

観てきてしまいました。HERO。週末夜だったのに、映画の日だったこともあってか、満席近く人が入っていました。年齢層も広くてドラマファンがそのまま映画館にも来たのかな、という感じ。

いやあ、これはないでしょう…というストーリー設定ではないかと思いましたが、全くありえない話ではこういう映画は成立しないのかな、とも思い、と取り敢えず突っ込みはなし。ただ、どうやって”こと”の真相に迫るのだろうと、思って見たわけですが、なるほど、と。ちょっとあり得ないけど、まあ、良いのかな、と。いつものことながら、ただひたすらに真実に迫るぞ、と熱くなるだけではなく、この作品の魅力である、個性的でありながら絶妙なチームワーク、そして、熱い上司たちという、真面目なんだけど、ちょっと笑える台本と上手い出演者たちが作り出す世界を堪能いたしました。
シリーズ最初から継続のメンバーは、何もかもが絶妙だし、和菓子を食べながら深刻な話をする「部長」さんたちも素敵でした。





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2015年01月25日

【映画鑑賞記】『単騎、千里を走る。』

今さらながら説明の必要もない、高倉健さんが主演の日中合作映画。中国の奥地まで、たった一人で乗り込んで撮影に臨んだという映画です。
昨年の悲報から、映画館で出演された映画を上映するところはないかしら、と待ち望んでいたところ、有楽町スバル座で、週替わりで計六本上映されることを知り、上映予定作品の中にこの「単騎、千里を走る。」があって無事、スケジュールに入れることができました。
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おそらく、監督が伝えたかったことは、こんなことなのではないか、ということは、丸見えと言えるほどに伝わって来る映画です。それとは別に、理解できない言葉環境の中で、やりとりを傍観するしかない「高田さん」。共通言語がないが故にお互いに必死に意思を伝え、理解しようとする「高田さん」と「邸林」さん。ヤンヤンを見守る人たちの温かさ。演技なのか、それともドキュメンタリーでそのままカメラを回していたのではないかと思われるような、「高田さん」とヤンヤンとのやりとり。自分の意思を表現するのがとっても下手だけれど、伝えなければ何も始まらないからと、一生懸命になる「高田さん」。「高田さん」と義理の娘「りえさん」との手紙や電話でのやりとり。「高田さん」がヤンヤンや村の人たちと分かれるときの、村の人たちが見送るシーン。
2時間弱の映画の中で、物語を追いながら、こんなにもいろいろなシーンが印象に残る映画って、好きだと思った証なのだと思います。

フィルム映画なので、フィルムが切り替わるときに右上に出るパンチを久しぶりに見ました。こういう映画ってもうないんですよね。


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2015年01月22日

【観劇記】宝塚歌劇団 花組 東京特別公演 OH! Edo Night Show『風の次郎吉 ―大江戸夜飛翔―』

特別講演の良いところは、出演者数が少なくなる分、一人一人の役柄、演技をじっくり楽しめること。そして、み〜んなに台詞があって、見どころがあるところ。

今回、この公演、東京の平日夜は、一回しかない!という超難関スケジュール。もうちょっと、日中働いているファンが行きやすいスケジュールにしてほしい、もう少し、公演期間を長くしてほしい、と、もうちょっと、もうちょっとの希望がいっぱい積み重なる公演でした。

会場は熱気の渦。なんでなんで?と思いましたが、幕が開いて、納得。巧い役者揃いの花組さんに、北翔さんと言えば、楽しい演目にならないわけがない。休憩時間も緞帳が下りた直後に至るまで、隅から隅までずずい〜っと見どころ満載、楽しみどころ満載のあっという間の公演でした。

台詞がね、聞き取りにくくて、「何話しているのかな!?」と思ったところがけっこうあったのがつらかったかな。みんな、早口なんだもの。わざと早口にしているのかもしれないけれど、台本を文字で読んで知っている出演者やスタッフさんたちには、聞き取れても、初見の観客が聞き取れないようじゃだめでしょ、と言いたいです。けっこうあるのよね。こういうこと。私の耳が悪いのかなぁ・・・それとも、座った場所が悪かったのかな。
人の動きと、動作で台詞が聞き取れなくてもまあまあ理解できてしまうから良いのだけれど、笑えるところで笑えなかったりすると、ものすごく残念になるのよね。

この公演をやっている人たちが、数か月前、あの超深刻な「エリザベート」をやっていたとは俄かに思い難い。この雰囲気の変わりっぷりは天晴。

こういう作品を見ると、映画、演劇にはいろいろな役割があるけれど、私は断然、娯楽、楽しめること、笑えることを求めているなと思います。そうでなくても、世の中、日々、ごく至近距離の身の回りでさえ面倒なことがあふれかえっているのに、わざわざ出かけていく先で超現実を突き付けられ、考えろ・・・と問われるのはかなりくたびれますからね。

年初から、楽しいパワフルな舞台を届けてくださった花組東京特別公演チームの皆さん、ありがとう!

posted by みほこ at 23:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画・演劇・音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年12月03日

【映画鑑賞記】『水面をみつめて』〜フィンランド映画祭〜



月曜日には、パンクの後にもう一本。フィンランドで観てはらはらどきどきしたけれど、フィンランドの"普通"が、ちょっと強調されつつ描かれているなと思って、妙に感動した映画。前回の感想は、こちらから。
せっかく上映されるのなら、と観て参りました。

二度目なので、演出の意図にも気がつくゆとりができましたが、一部意味不明なところはそのまんま。主人公の男の子目線、オトナの都合もよりくっきり。意志を強く持って生きていくことって、ものすごくたいへんだけれど、そうしないととんでも無いことになるよ、と言っているようでした。

明るい映画じゃないし、フィンランドの現実の一部が切り取られているので、むしろ重い。でも、だからこそ、いい国ですね、憧れてます…と言って憚らない人に見て欲しい。
時間の経過があるので、夏と冬のフィンランドが共に見られるという意味でもおすすめ。
ケミ地方の訛り言葉も良い塩梅です。

今日、今年のフィンランド映画祭2014最終日。18時45分から上映あります。

最後の上映作品『予想外な8月』は、観た方み〜んな大絶賛な作品なので、そちらと合わせてぜひ…

いずれも今のところこの映画祭でしか見られない作品です。

詳細は、こちらから。
posted by みほこ at 12:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画・演劇・音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする